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去る2012年8月4日、私は有志メンバーと共に「Youth Energy」というイベントを開催しました。
これは、原発に反対か賛成かという二元的な構図で語られがちで、反対派の多いコミュニティーでは賛成という意見は出しにくい現在(当時)の環境はよくないのではないか、という思いから、どのような意見を持っているかを問わず、若者が様々な意見を戦わせ、そのうえで若者の総意に近い意見は何なのか、を考えるというイベントです。
平たく言うと、原発賛成派も反対派も中間派もそろって一堂に会し、お互い思いのたけを述べよう、というものです。
今回は、事前に「パネリスト」という15名の方を募集し(1名事前に欠席になったので、当日は14名)、自らの意見を発信してもらうと同時に、パネリスト間、参加者間での議論を行い、最終的にパネリスト間で若者としての提言を取りまとめるようにしました。
パネリストの方たちは冷静な議論をされ、意見の対立は残ったものの、様々な意見をテーブルの上に並べ、どこまでなら折り合えるかをとことん話し合いました。
原発賛成派、反対派それぞれがネットや独自イベントで一方的にお互いの批判をするだけの場がとても多い中、このような話し合いの機会は大変貴重です。取材に来て頂いたNHKの方は、政府主催の「意見聴取会」などでは怒号が飛び交い、冷静な議論ができない一方で、この若者の議論の場はとても興味深い、と感心されていました。
今回は事前の準備不足、議論にかける時間不足、討議手法の未熟さなどの理由により、意見を一つの方向にまとめることはできませんでしたが、この手法をより洗練させていくことで、エネルギー問題だけでなく様々な問題に応用できるのではないかと思います。
多くの社会問題において、意見の異なる人たちが一堂に集まり、冷静に議論をする場は少ないのではないでしょうか。それではお互いの理解を深めることはできず、良い解決には迎えないのではないかと思います。Youth Energyの手法をよりブラッシュアップさせていき、様々な課題に応用していきたいと思います。
参考URL
Youth EnergyイベントHP:http://www.energyforyouth.org/top/tokyo_0804
e-project HP: http://www.energyforyouth.org/top/
パネリスト一覧:http://www.energyforyouth.org/top/vote
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