Rio+20に関するメモ (1)最終準備会合以降の交渉について
○経緯
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ある会議の一コマ |
13日の段階で合意されていた内容は全体の約2割、15日の段階で4割弱(37%)。ブラジルが16日より議長国に代わる。ブラジルが新たな議長テキストを16日の早い段階で発表するはずが遅れ、午後遅くなってから交渉が再スタートした。ブラジルの新テキストでは、これまで議論してきて合意が取れていなかった部分が大幅に削られていた。17日、18日とハイペースで交渉を行う。ブラジルは合意できない部分はどんどん削っていき、最終的には18日深夜(19日午前2:30)、成果文書案がほぼ固まる。19日、10:30よりPlenaryが開始されるはずがG77のうちの2カ国が実施手段(Means of Implementation)に関する内容が不十分であるということでブラジルと話し合いをした結果2時間遅れで始まり、反対なしということで即時採択された。これは成果文書の仮合意ということであったが、20日~22日の本会合では議論は行われないため、実質的な成果文書の採択と同じ意味があった。ブラジルが議長国に代わって以降、それまでNGO関係者でも傍聴することのできた会議も傍聴できないものが多くなった。特に18日はほとんど非公開の交渉となり、NGOからの参加者としてはどこで何が行われているのかよくわからないまま、成果文書が出てきた印象を受けた。
○子ども・若者グループ(Major Group for Children and Youth: MGCY)に関する部分
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6月15日、最終準備会合の段階で、教育(Education)において、non-formal educationの重要性を訴えるパラグラフを挿入するべくロビー活動をおこなった。この活動が成功し新たにパラグラフとして追加された。
「子ども・若者」グループによるアクション このアクションが功を奏し提言が受け入れられた |
○交渉に関する雑記
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(1)「本会合」と言う名の演説大会
実質的に成果文書内容の議論は18日までで、20日~22日の「本会合」は各国首脳級の政治家による各国5分の演説と4テーマに分かれての「ラウンドテーブル」。ラウンドテーブルも演説が主であり、議論はしない。本会合の間に全く成果文書の内容に触れられなかったのは残念。多少なりとも首脳による議論を期待していた。「本会合」という呼び名がトリッキーですらある。「各国首脳による意見表明期間」とでもすべき。
各国首脳が集まっての総会(演説大会) |
(2)「女性」および「子ども・若者」グループによるアクション
「本会合」期間中、女性グループは"reproductive rights"を、子ども若者は"high-level representative for future generations"を盛り込もうと会議場内でアクションしたが、再度交渉が行われることはなかった。交渉内容は全体的に大幅に弱まり、NGOを中心に成果文書は受け入れられないとし、"FUTURE WE DON'T WANT" を掛け声に、交渉再開を訴えるアクションやデモが行われた。
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