Rio de Janeiro

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2014年1月1日水曜日

【新年に寄せて】日本病と闘う:原発を許すな

年末年始とは関係なくたまたま読んだ、観たものによって、この国の病巣は根深く、治る気配もないことに改めて気付き、とても明るい気持ちで新年を迎える気にはなれない。

2002年に刺殺された民主党の石井紘基代議士の言った「日本病」(官僚と政治家が利権構造を作り、そこに多くの利害関係者が群がり「闇の帝国」を築く構図)は形式的には良くなるように見せて、実態はあまり変わっていない。
石井紘基 日本病の正体

それが最も端的に表れているのが原発だ。
原発を軸にして票とカネが自動的に生産されるシステムに、真っ向から立ち向かえる人や組織は今の日本にはいない。唯一、国民の選択によって政治に正統的な力を与える選挙も、原発推進派に大きな力を与えてしまった。
いずれ近いうちに原発の本格的な再稼働は始まる。
そして事故は必ず再び起きる。
なぜなら、日本の原発は福島事故からほとんど何も学んでいないからだ。
根本的な対策は、原発再稼働を早期に実現したい電力会社、政治家、官僚によって骨抜きにされてしまった。

再び大事故を起こせば、世界は日本を見離すだろう。
急激な円安が進展し、株は大暴落。
国債価格は急転直下し、金利は高騰。
金利の高騰が日本の借金返済の先行き不安を掻き立て、さらなる国債価格の下落と金利の上昇を招く。
猛烈なインフレに見舞われ、日本は債務不履行となる。

日本への観光客は皆無になり、オリンピックは中止。
海外からの投資は一気に引き揚げられる。

日本は孤立し、経済的にも政治的にも立ち行かなくなるのが原発推進のなれの果てだ。

「知らないから何もしない」
「何か言うと周りからの目が怖いから何もしない」は
もはや自分たち自身を欺き、未来世代への犯罪行為ですらある。

少しでも学び、人とはなすこと。
そこから全てが始まる。
もしまだ読んでなければ、ぜひこちらを読んでもらいたい。
原発ホワイトアウト
【そもそも総研たまペディア】原発ホワイトアウト 後編 原作者の若杉冽、現役官僚が覆面で激白の訳は 2013/11/28